【豊中駅前の歴史:106】写真で見る「3丁目横丁」の昔と今(2020年3月)

写真B(※)は豊中駅前で人気スポットの一つ「3丁目横丁」です。スクランブル交差点近くの一角にあり飲食店が増えています。エントランスを飾る生花屋から入って、左右に老舗の喫茶店、居酒屋、エスプレッソコーヒ店、ピザの店、フレンチの店が並んでいます。突き当りには38年続くジャズバーがあり、左に行くと「看景寺」、右に行くと「豊中稲荷」の裏参道につながっています。この辺りは昭和50年頃まで戦前に建てられた屋敷ばかりの閑静な住宅街だったと聞いています。そのころを思い起させるのが写真A(※)です。写真正面に「米 林商店」の看板が見えます。この米屋さんがビルに建て替わり、お店が並ぶようになりました。また向かい側にお店が並ぶビルも以前は茅葺の大きなお屋敷だったと聞いています。
写真A(※)の説明に「手前の広い道路は箕面街道であり、奥の米屋へつながっていた。昭和43年、手前の街道が拡幅され、この変則四叉路にスクランブル方式の信号が設置された。」とあります。車中心の時代に設置されて50数年が過ぎ、人が中心の時代を迎えてもなお今の形状のままではまちの将来が危ぶまれます。現在計画が検討中の改良工事が一刻も早く進むことを願います。


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