【若葉マークの車いす生活:21】車いすの初旅行②大阪駅で迷子に(2019年9月)

※高齢化、怪我・病で余儀なくされる車いす生活。その不安を抱えながら過ごす友人H氏による、古希を迎えて味わう貴重な車いす初体験談。


車いすの初旅行②大阪駅で迷子に

 金沢行切符は発売初日に駅に行き、車いす利用と告げて乗車口に近い席を購入。
 帰宅後、当日大阪駅と金沢駅での駅員の介助を依頼するため、JR西日本の“からだのご不自由な方へ”の窓口に電話した。「切符は、もう購入されたのですか?」と。駅に行かずとも切符の予約はできたのだ。
 この窓口から大阪駅に連絡、大阪駅の担当者から我が家に電話、という手順で依頼は終了。
 さあ当日、出発だ!家から大阪駅までは、介護タクシーを利用。人込みを避け、高速バス乗り場の近くで下車。
予定時間まで時間はたっぷりある。妻の歩行力が病気のため低下しており、ゆっくりしか歩けないうえ、人と接触すると転倒しかねないので、遠回りでも人込みを避けよう。これが失敗だった。グランフラント側に出てしまい、駅構内に入れなくなった。迷子だ。元の場所に戻る羽目に。改元狂騒の人混の中で遅々として進めない。改札に辿り着いたのは、発車の数分前。改札で駅員に列車に乗り遅れた旨を告げると、「まだ、発車前なので、切符の変更ができます」。彼女のテキパキとした判断と行動のお蔭で、何とか次の列車に乗ることができた。有難うございました。

(『豊中駅前まちづくりニュース』Vol.232に掲載)


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