【フォーラム:74】雑誌づくりとまちづくり(2014年4月)

第74回豊中まちづくりフォーラム

□日時:2014年4月22日(火)18時30分から
□会場:北おおさか信用金庫本町支店 セミナー室
□テーマ:雑誌づくりとまちづくり
□講師:八甫谷邦明氏(クッド研究所代表)

■講演概要

専門誌を編集しながら、もっぱら現場から学び、地域の活動を取材し紙面で紹介することを心がけてきた。雑誌を始めた頃は、横浜や世田谷のまちづくりなどでは、欧米の事例を参照にした例が多かったように思う。しかし、本来、まちづくりは地域の中で育まれるものである。海外の先進例は参考例に過ぎない。
各地の事例を訪ね、そこでの活動を取材することによって、多くの制約の中で多様な実践例を学ぶことができた。行政や専門家のパターン化された「まちづくり」より、現場での試行錯誤が重要である。
一方、世紀末から地方分権が言われ、民主党政権は地域主権を旗印にした。残念ながら、それは自治体主権に止まったし、それがゆえに政権交代によって頓挫せざるを得なかった。だが、高齢化社会を迎え、各地では連綿として地域マネジメントの試みがなされている。被災地で主体的に活動したのは、そんな地域だった。