【まちなかの散歩:89】公共の福祉と私的利益の追求のバランス(2016年1月)

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。“不思議な会社”と訝(いぶか)られながら、(有)豊中駅前まちづくり会社も1991年12月21日の設立から16年を経ました。残念ながら相変わらず会社の運営は「経営」とは程遠く、周りの方々の好意に支えられて、ここまで来ています。本当に有難いことと改めて心からの感謝を申し上げます。

 年明け早々、知ったかぶりをすれば、「教育の本来の目的は、教育を受ける個人がそこから受益するためにあるのではなく、共同体(地域社会)の利益のためである。学校教育を子供たちに授けることによって最大の利益を受けるのは共同体である。共同体を支える公民的な意識を持った人間、公共の福祉と私的利益の追求のバランスを考えて、必ずしもつねに私的利益の追求を優先しないようなタイプの大人を、社会のフルメンバーとして作っていくことが共同体の存続にとって死活的に重要である」(『おせっかい教育論』)と喝破されているように、清貧に甘んじて“武士は喰わねど高楊枝”と見栄を張っている面々の活動です。今後ともよろしくお願いいたします。
 教育は、学校教育だけではなく、かつて“社会教育”と呼ばれ、今「社会人として自らの意欲で学びたい社会人」のための“生涯学習”は、さらに重要になってきています。
そんな“生涯学習”を求める方々に提供したいと、まちづくり会社が企画・開催している各種イベントを紹介しておきます。なお、豊中まちづくりフォーラムは94回で年を越しています。

◆第95回 豊中まちづくりフォーラム
◇「ヨーロッパ7カ国16都市に見た最新自転車事情報告」 ◇1月20日(水)18時30分~ ◇(マストメゾン1階)北おおさか信用金庫・会議室 
◇講師:藤本典昭氏(NPO法人自転車活用推進研究会理事)、藤本英子氏(京都市立芸術大学大学院美術研究科教授)
◇講演概要:自転車先進国といわれる欧州の都市をめぐり、日本における自転車環境の違いなどを視察、16都市10000枚を超える写真データーを元にした「最新!ヨーロッパ自転車事情」。
また、豊中で楽しめる寄席「豊中寄席」が30回目を数えます。新春初笑い!

◆第30回 豊中寄席 ◇1月19日(火)18時30分から ◇野村証券4階ホール
◇出演者:桂阿か枝、笑福亭由瓶、桂 優々
川柳の応募で、本紙「豊中まちづくりニュース」に掲載されると、この寄席の入場券(当日1500円)が、2枚プレゼントされます。沢山の応募を楽しみにしています。

(『豊中駅前まちづくりニュース』Vol.166に掲載)


※まちなかの散歩のバックナンバーはこちらをご覧ください。