【若葉マークの車いす生活:24】体験試乗(2019年12月)

※高齢化、怪我・病で余儀なくされる車いす生活。その不安を抱えながら過ごす友人H氏による、古希を迎えて味わう貴重な車いす初体験談。


体験試乗

 穏やかな晴天の日曜日。近くの公園で市民祭りが開催された。
 お世話になっている地域包括支援センターの方から、業者と共催で、「電動車いすの展示、試乗のブース」を設けるとの案内を頂いたので出かけた。
 カート型や簡易型の電動車いすが幾種類かが展示されている。屋外利用中心のカート型は車輪の型や大きさなどが自分の現在利用している車種と異なるので、日頃から乗り心地はどんなものかと興味があった。早速試乗させてもらうことに。安全のため業者の方が横に付き添い、公園内を巡る。最新型は座席がエアクッションとのこと。この世界でも少しずつ改良は進んでいるようだ。
 一周して戻ってみると、小学校低学年の子供が興味津々で見いる。社員が「乗ってみる?」と声をかけるとこくりと頷いた。ブースの近くを低速で回るだけだたが、子どもは大満足。お祖父さんやお祖母さんが電動車いすを利用する時に、子どもたちに理解があることが大事な要素なので、その一環として子どもの体験試乗にも取り組んでいるとのこと。
 バリアフリー社会への取り組みは様々な面が必要なのだ。

(『豊中駅前まちづくりニュース』Vol.235に掲載)


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