【若葉マークの車いす生活:32】猛暑でヒヤッとする話(2020年8月)
※高齢化、怪我・病で余儀なくされる車いす生活。その不安を抱えながら過ごす友人H氏による、古希を迎えて味わう貴重な車いす初体験談。
猛暑でヒヤッとする話
観測史上最高を記録する猛暑が続くと、暑いが故の出来事も起きる。
太陽に焼かれた道路を電動車いすで走行中、突然動かなくなる事例が起きているという。
電源のリチウムイオン電池は充放電する時に発熱する。太陽の光と道路面からの強い熱が加わり電池が高温化すると、安全装置が働き電源が切られる。
電池が発火しないための安全措置とはいえ、暑い日差しの中で突然停車し、全く動かなくなったのでは・・・・・・!!
また、猛暑の外出から帰宅直後に充電しようとした時に、やはり高温化防止が理由で充電がストップするという事例も発生しているという。
一部車種の出来事であり、冷却すれば電池の性能には悪影響はないとはいうが、事前の知識がなければ、利用者はただただビックリし、オロオロするばかりだ。
地球温暖化はこんなことも引き起こしている。
この話を聞いた数時間後、マンションの上の階の方が何時になく深刻な顔をされて来宅された。「昨日、大きな振動と音で迷惑をかけたのではないか?」とおっしゃる。そういえば何か音がしていたな・・・。
聞けば、エアコンの室内機が壁面に固定するビスが外れて落下したとのこと。外出中の出来事だったとのことで怪我等はなかったが、帰宅してただただビックリした!という。
猛暑の中で背筋が寒くなる話は、新型コロナウィルス対策施策だけでも十分過ぎるのだが・・・。
※若葉マークの車いす生活のバックナンバーはこちらをご覧ください。