【若葉マークの車いす生活:20】車いすの初旅行①ホテルのバリアフリー(2019年7月)
※高齢化、怪我・病で余儀なくされる車いす生活。その不安を抱えながら過ごす友人H氏による、古希を迎えて味わう貴重な車いす初体験談。
車いすの初旅行①ホテルのバリアフリー
5月上旬、車いすで金沢まで泊りがけの旅をした。父の37回忌にあたり、丁度、息子が金沢に赴任中で、孫に我が家の墓と寺での本格的な(?)法要を見せる機会だ。それに加え、妻が進行性の難病と判明し、夫婦で遠方に行けるのも今のうちなので、改元狂騒10連休のど真ん中だが決行した。
都合上、行きはJRサンダーバード、帰りは息子の車、となった。今回の諸条件を考えると、電動車いすの利用は無理なので、折畳める自走式の車いすで行くこととした。
寺と連絡、日程が決まる。ホテルをネットで探すと、車いす利用の部屋があるのを明記しているホテルがあった。従来のホテル仕様では、バス、トイレなど室内のバリヤーは物凄い。このように、障がい者、高齢者に配慮のある時代へと進んでいるのは本当に有難い。
早速電話したが「バリアフリーの部屋はありますが、連休中は全館が予約済みです」。そりゃそうだろうな、大観光地だもの。いろいろ探すが何処とも満室。予定より1日ずれて、郊外のビジネスホテル系がようやく予約できた。でも、ホテルの室内は昔のままの凄い段差だろう。
改めて寺に日程変更をお願いする。やれやれ。
(『豊中駅前まちづくりニュース』Vol.230に掲載)
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