【まちなかの散歩:53】初笑い(2013年1月)
明けましておめでとうございます。旧年中は、私どものささやかな活動に、ご賛同・ご協力を頂き、ありがとうございました。今年もよろしくお願いいたします。
西暦2013年、平成25年。東日本大震災後、2度目の正月である。震災の復旧・復興が遅々として進まないのは残念でならないし、選挙と政権交代の渦の中で震災復興を取り上げるメディアの弱さが目立ち、忘れ去られていくことを危ぶむ今日この頃である。と同様に、政権が変わり、年が改まったが、市民生活を考えるはずの政治は改まることなく旧態然、否、復古調の政治の幕開けか、と危惧さえ抱く様相である。我々は“天に唾する”ことを今回の選挙でしなかっただろうか?北にある山の“雪が解けている南斜面”だけを見て北へ北へと向かって行き、遂に凍死してしまった“情報過多の賢すぎる兎”となっていないだろうか?
閑話休題。
これまで十二支の干支(えと)で新年を始めるのを習慣としてきたが、西暦での表記を常用するようになり、「今年の干支は?」と聞かれ、「えーっと?」と戸惑うばかり。
昔、英語の授業で聞いた古典的ジョークを思い出す。日本人がアメリカでワシントン行の列車の切符を買うために窓口係員に「To ワシントン!」と言うと2枚(two)の切符が出され、「For ワシントン!」と叫ぶと4枚(four)の切符が、そして表現に困ってしまい「えーっと・・・」とつぶやくと8枚(eight)の切符が出されたというよく出来た作り話である。
1月29日(火)は、豊中駅前まちづくり会社の主催で、新免館で新春初笑い「新免館寄席」が予定されている。今、売れっ子の林家染(そめ)弥(や)、お馴染みの笑福亭由(ゆう)瓶(へい)の出演で、「寄席弁当」付きだが、食事不要なら昼間から千円で“生の落語”が目の前で聞ける絶好の機会である。昨年のTV番組が、“笑い”が副交感神経の働きを高め、諸病を防ぐ免疫を高めるのに一番の効果があると伝えていた。家族以外の方々と共に笑える貴重な“初笑い”であるとPRを兼ねておこう。
ああ、“身(巳(み))の程知らず”に、ここまで話を引っ張って来てしまった。本当は、“me”(巳(み))のことばかりでなく、youのことまで考える“余裕(you)”が要るのだったと気が付く。ヘビー(蛇)なことが多すぎる中、心の中だけでもスネークダンスのように、しなやかさを忘れずにいたいものだと自らに言い聞かせている。
聞いて笑い、話して笑う福(複)笑い。“もっと笑いを”で、ユーモア(You More)とも・・・。
(『豊中駅前まちづくりニュース』Vol.96に掲載)
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