【フォーラム:102】甦る「五代友厚」の真実(2016年8月)

第102回豊中まちづくりフォーラム

□日時:2016年8月23日(火)18時30分から
□会場:豊中駅前マストメゾン1階北おおさか信用金庫チャオパルコ研修室
□テーマ:甦る「五代友厚」の真実
□講師:上孟二氏(織田作之助研究会主宰)

■講演概要

今なぜ、幕末維新を生きた大阪の恩人と呼び称される「五代友厚」を広く知らしめるか。
それは、五代が余りにも現在の大阪人に深く知られていないことだ。その為、私は多くの文献に眼をやり五代の真実を分かりやすく現代の紙芝居方式で語ろうと思った。
まず幕末の「坂本龍馬」の名は知られている。しかし、その龍馬が亀山社中を立ち上げるに、五代と小松帯刀が物資両面で支えた事。
又いろは丸事件で紀州藩に掛け合い賠償交渉を成立した事など、余り知られていない。それと五代がトーマス・B・グラバー邸で船中八策(八義)の原案を龍馬達に示した事。
そして、五代は新政府時代に神戸事件、堺浦事件を解決し、清国の二の舞いにならない様に植民地化を阻止した事。
下野後、大阪商法会議所設立、大阪証券取引所設立、大阪商業講習所(現大阪市立大学)設立、阪堺鉄道(私立第一号の南海電車前身)設立など多くに尽力した。
最後に「五代友厚」は、困窮した大阪を立て直し指導した事を評価され、未来志向に役立てていただけたら幸いである。

■講師プロフィール

兵庫県出身。1948年生。1972年株式会社光創建築事務所入社。建築設計・監理を担当。2001年独立し事務所を設立。
病気になり療養を大阪でしながら、小説家織田作之助に興味を覚え、調査研究し数名の友人と織田作之助研究会を立ち上げ現在に至る。
・著書『織田作之助の真実』PDF版。・織田作之助の脚本『「あの人」発見』映画化実現。
・季刊誌『上方芸能』に『織田作之助生誕100年とは何だったのか』を四回連載す。