【フォーラム:99】軍艦島と千里ニュータウン(2016年5月)

第99回豊中まちづくりフォーラム

□日時:2016年5月24日(火)18時30分から
□会場:北おおさか信用金庫本町支店 セミナー室
□テーマ:軍艦島と千里ニュータウン』
□講師:片寄俊秀氏(まちプランナー、NPO法人みつや交流亭・亭主)

■講演概要

かつて私はこの二つの異なる生活環境についての調査研究をした。
1970年長崎に着任してすぐ、軍艦島がまだ生きていた頃に訪問し、絶海の孤島に数千人が住まう壮絶な生活環境と住まい方に衝撃を受け、魅了された。
以来1974年の閉山まで生活環境調査に従事。
その頃同時に、大阪で蓄積してきた膨大な資料をもとに千里ニュータウン開発事業の建設過程を追跡する研究を進めていたが、この二つの生活環境にはどこか似た面があると感じた。
それは何か。また軍艦島の世界遺産の認定と観光地化のこと、ニュータウンの高齢化や建て替え、そして「上新田の反撃」など、最近考えていることを語ってみたい。

■講師プロフィール

京大建築学科、同修士課程で建築・都市計画を学ぶ。西山夘三研究室。
その間1961~2に京都大学アフリカ類人猿学術調査隊(今西錦司隊長)に設営担当で参加。
1962~70大阪府技師として千里ニュータウン開発事業等に従事。
1970~96長崎造船大学(現・長崎総合科学大学)建築学科助教授・教授。
1996~06関西学院大学総合政策学部教授。2006~13大阪人間科学大学特任教授。現在フリー