【若葉マークの車いす生活:25】異音で冷や冷や(2020年1月)

※高齢化、怪我・病で余儀なくされる車いす生活。その不安を抱えながら過ごす友人H氏による、古希を迎えて味わう貴重な車いす初体験談。


異音で冷や冷や

 一週間ほど前から、わが愛車が異音を発し始めた。肘置きのブレが大きくなり、カタカタと音を立て始めた。次いで、座席の下部が振動で揺れるたびに、ギーギーと軋みだした。すわ一大事。ネジが緩んだのでは?重大事故に繋がらないか?
 丁度良いタイミングで、定期点検の連絡が入った。点検の結果、ネジの緩みはなく、グリース切れや、気温の急激な変化で隙間が変化したこと、などで、音が発生したのではないか。お宅の場合、随分乗っておられますからね。とのこと。
 我が家は、介護保険の適用受けて、レンタルなので、毎月定期点検で迅速に判断が得られた。しかし、酷使しているとはいえ、1年半の利用でこのようなことが起こる頻度はどれくらいなのだろうか。購入だったら、不安を抱えながらそのまま当面使い続けることになるのでは。
 電動車いすの利用者は様々な障害を持つ人々だ。典型的な多機種少量生産品であり、故障時の対応も難しい。構造やメンテナンスなど、まだまだ課題があるように思う。

(『豊中駅前まちづくりニュース』Vol.236に掲載)


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