【フォーラム:138】戦争は小売業をどのように破壊したか(2019年8月)
第138回豊中まちづくりフォーラム
□日時:2019年8月27日(火)18時30分から
□会場:阪急豊中駅前 ホテルアイボリー 菫の間
□テーマ:戦争は小売業をどのように破壊したか
□講師:石原武政氏(大阪市立大学名誉教授)
■講演概要
第二次世界大戦下、小売業は国家によって多くのものを奪われた。価格統制と配給統制によって取引の自由を奪われ、軍需生産の拡張で商品を奪われ、企業整備で担い手を奪われ、建物疎開と空襲で店舗を奪われ、仕事を奪われた。
今回はその中から、特に「企業整備」の名の下に進められた小売業の転廃業問題を振り返る。その苦悩は戦後の第1世代が「小売業は平和産業だ」と叫ぶ原体験となったと言ってよい。
■講師プロフィール
神戸大学経営学研究科博士課程を経て大阪市立大学商学部助手、講師、助教授を経て1984年教授就任。
2006年大阪市立大学名誉教授。その後、関西学院大学商学部教授、流通科学大学教授を歴任。商学博士。
1980年代後半頃から地域商業問題への関心を強め、現場と理論の橋渡しを目指す傍ら、中小企業政策審議会委員等、各種の審議会・委員会等に参加。1997年から2009年まで、中小企業政策審議会商業部会長、2006年から2011年まで、経済産業研究所・通商産業政策史編集委員会委員を務める。
〈主な著書〉
『街づくりのマーケティング』『まちづくりの中の小売業』『商業組織の内部編成』『商業・まちづくりネットワーク』『小売業の外部性とまちづくり』『まちづくりを学ぶ』『シリーズ流通体系(全5巻)』
『通商産業政策史1980~2000第4巻商務流通政策』『商業・まちづくり口辞苑』『小売業起点のまちづくり』(共著)