【敬天塾:191】紀の川源流村取材記:巨大ダムと水道広域化を考える(2025年1月)
第191回敬天塾
□主催:豊中まちづくり研究所
□日時:2025年1月21日(火)18時30分から
□会場:阪急豊中駅前 ホテルアイボリー 2階 菫(すみれ)の間
□会費:1,000円
□テーマ:紀の川源流村取材記:巨大ダムと水道広域化を考える
□講師:浅野詠子氏(ジャーナリスト)
■講演概要
「東の八ッ場、西の大滝」——。そう呼ばれるほど、国内東西の2つの巨大治水ダム建設を巡り、住民の激しい反対闘争があった。伊勢湾台風を機に着工した大滝ダムは、半世紀を費やし2013年、紀の川上流の奈良県吉野郡川上村に完成した。500世帯が立ち退き、うち白屋集落37世帯は試験湛水中の地滑りで離散している。万葉ゆかりの山峡に陣取る構造物に向き合わざるを得なかった人々を取材した。大滝ダムはやがて、奈良県庁肝いりの水道広域化の主水源となって遠い奈良盆地への導水が加速され、市町村営の地下水浄水場を続々と廃止に追い込んでいく。
■講師プロフィール
1959年、神奈川県湘南生まれ。青山学院大学卒。奈良教育大学非常勤講師(政治学概論)。まち歩き「大阪あそ歩」公認ガイド。奈良新聞記者を経て2008年からフリーランス。著書に『奈良の平日 誰も知らない深いまち』(講談社)、『ダムと民の五十年抗争~紀ノ川源流村取材記』(風媒社)など。心神喪失で不起訴になった触法精神病者を強制治療する国策病棟を描いた作が「週刊金曜日」公募ルポに佳作入選(『刑期なき収容~医療観察法という社会防衛体制』として現代書館から刊行、本年8月、日弁連刑事法制委員会で講義)。webニュース「奈良の声」(ジャーナリズムXアワード賞)に水道統合にまつわる記事を出稿中。
■参加申し込み
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