【フォーラム:184】精神疾患の概要とこれからの精神医療の進むべき方向:箕面神経サナトリウムの取り組みを交えて(2024年12月)

第186回豊中まちづくりフォーラム

□主催:豊中まちづくり研究所
□日時:2024年12月27日(火)18時30分から
□会場:阪急豊中駅前 ホテルアイボリー  2階 菫の間
□会費:1,000円
□テーマ:精神疾患の概要とこれからの精神医療の進むべき方向:箕面神経サナトリウムの取り組みを交えて
□講師:上真次氏(医療法人社団 澄鈴会 箕面神経サナトリウム 院長)

■講演概要

我が国の精神科病床数は諸外国に比べて群を抜いて多く、総ベッド数は約30万床です。平均在院日数は1カ月以内の先進国が多いですが、日本は約9カ月です。このような状況を受けて、2022年に国連から強制入院を可能にしている法律を撤廃するよう日本政府に勧告がありました。今後は医療保護入院件数を減らし、かつ精神科入院期間をできるだけ短くし、患者さんが地域で生活できる体制に移行して行かなければなりません。
精神科で入院が必要な疾患は大きく分けて、統合失調症、躁病や重度のうつなどの気分障害に加えて、周辺症状が重い認知症の3つに分類されます。
今回の講演では、これら疾患の概要を説明します。そしてどのような戦略を用いれば、精神科入院件数を減らし、入院期間を短縮できるのか、その展望をお話したいと思います。とりわけ、認知症は加齢とともに増大し、5年でおよそ倍になると言われています。これに対応するには発症を遅らせなければなりません。令和5年12月に上市された新しいアルツハイマー型認知症の抗体製剤についても時間の許す範囲で説明したいと考えています。加えて、私が今現在勤めている箕面神経サナトリウムでの取り組みをご紹介したいと思います。ぜひご参加下さい。

■講師プロフィール

京都府京都市生まれ。19歳で米国アイオワ州立短大に入学、卒後に大阪大学医学部に入学、医学博士課程を修了したあと、総合病院で2年間勤務、その後約20年間大阪大学大学院医学系研究科 精神医学教室でアルツハイマー型認知症の基礎研究に従事。令和4年4月より医療法人社団澄鈴会 箕面神経サナトリウム院長、大阪大学キャンパスライフ健康支援・相談センター 特任教授、令和6年4月より大阪大学大学院医学系研究科招へい教授。臨床専門分野:認知症専門医、漢方専門医

■参加申し込み

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