【フォーラム:190】うつ病の治療とその難しさについて:箕面神経サナトリウムの取り組み(2025年4月)

第190回豊中まちづくりフォーラム

□主催:豊中まちづくり研究所
□日時:2025年4月22日(火)18時30分から
□会場:阪急豊中駅前 ホテルアイボリー  2階 菫の間
□会費:1,000円
□テーマ:うつ病の治療とその難しさについて:箕面神経サナトリウムの取り組み
□講師:田上真次氏(箕面神経サナトリウム院長)

■講演概要

うつ病の生涯有病率は10%を超え、common diseaseに位置付けられると思います。うつ病には性差があり、女性は男性に比べて約2倍罹患率が高いです。これには理由があり、講演で詳しく述べます。
うつ病の病悩期間を短縮すべく、副作用が少ない抗うつ薬が開発され積極的に投与されています。旧世代の抗うつ薬(三環系抗うつ薬)は便秘、口渇、眠気、立ちくらみなど副作用が数多くありましたが、現在使用されている新世代の選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)および選択的セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)はそれらの副作用がほとんどありません。一方で、SSRIおよびSNRIによる治療を受けても回復に至らないケースが、驚くべきことに約1/3もあるというdisappointingなデータがあります。
私は精神科医として、そして漢方専門医としてこの問題に取り組んで来ました。講演では、うつ病に対する基本的な情報をお伝えするとともに、私が現在勤めている箕面神経サナトリウムでの治療抵抗性うつに対する新しい取り組みを紹介します。
皆さまのご参加をぜひお待ちしております。

■講師プロフィール

昭和40年京都府京都市生まれ。19歳で米国アイオワ州立短大に入学、卒後に大阪大学医学部に入学、医学博士課程を修了したあと、総合病院で2年間勤務、その後約20年間大阪大学大学院医学系研究科 精神医学教室でアルツハイマー型認知症の基礎研究に従事。令和4年4月より医療法人社団澄鈴会 箕面神経サナトリウム院長、大阪大学キャンパスライフ健康支援・相談センター 特任教授、令和6年4月より大阪大学大学院医学系研究科招へい教授。 臨床専門分野;認知症専門医、漢方専門医

■参加申し込み

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