【フォーラム:153】第二次大戦下の国民生活と町内会(2021年11月)

第153回豊中まちづくりフォーラム

□主催:豊中まちづくり研究所
□日時:2021年11月17日(水)18時30分から
□会場:阪急豊中駅前 ホテルアイボリー 3階 オーキッドホール
□会費:1,000円
□テーマ:第二次大戦下の国民生活と町内会
□講師:石原武政氏(大阪市立大学名誉教授(自称「毎度おなじみのお爺さん」)

■講演概要

戦争の勝敗は戦場での兵士と兵士の戦いで決まるものではありません。1932(昭和7)年に始まった日中戦争においても、近代的な戦争は国家の総力戦であり、国民の理解と協力が戦況を左右することが強調されました。そのため、戦争のごく初期の段階から国民の協力を「強制的」に求めるさまざまな方策が講じられました。今回はその中から、1932(昭和7)年9月に始まった国民精神総動員運動と、1940(昭和15)年10月に始まった大政翼賛会運動、同年9月に上からの組織化をして整備され、その後、各種の指示・命令の伝達組織となり、住民相互の監視組織となる町内会・隣組の問題を取り上げます。戦争への途を歩まないために必要なことはと問われた半藤一利は即座に「隣組をつくらないこと」と言ったと伝えられます。佐藤忠男の「草の根軍国主義」という言葉もまた重く私たちにのしかかります。

■講師プロフィール

神戸大学経営学研究科博士課程を経て大阪市立大学商学部助手、講師、助教授を経て1984年教授就任。2006年大阪市立大学名誉教授。その後、関西学院大学商学部教授、流通科学大学教授を歴任。商学博士。1980年代後半頃から地域商業問題への関心を強め、現場と理論の橋渡しを目指す傍ら、中小企業政策審議会委員等、各種の審議会・委員会等に参加。1997年から2009年まで、中小企業政策審議会商業部会長、2006年から2011年まで、経済産業研究所・通商産業政策史編集委員会委員を務める。

〈主な著書〉
『街づくりのマーケティング』『まちづくりの中の小売業』『商業組織の内部編成』『商業・まちづくりネットワーク』『小売業の外部性とまちづくり』『まちづくりを学ぶ』『シリーズ流通体系(全5巻)』『通商産業政策史1980~2000第4巻商務流通政策』『商業・まちづくり口辞苑』『小売業起点のまちづくり』(共著)

■参加申し込み

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