【若葉マークの車いす生活:38】施設では介護保険が使えない?(2022年7月)

老人ホームに入るにあたって、電動車いすの車種を変更した。
それまで乗っていた車種は、車体がコンパクトで、小回りが効き、安定性もあり登坂性能も良い。活動的なイメージがある。だが、自走(乗り手が手動で車輪を回す)や、介助(他者が後ろから押す)はできない。
ホーム生活では、自走や介助が必須だ。車種変更はやむを得ない。施設の車いすを利用できるとのことではあった。しかし、入居後も一人で外出することを続けたかったので、自走の車いすに電動モーターが付いたタイプを自費で使用することにした。
ホームの施設内は電動走行が禁止されている。電動走行して施設を傷つけた出来事があったからとのこと。施設を傷つけるような下手はしないと内心嘯いた。が、入居してみると、歩行が不自由な人や、車いすでも介助を必要とする人がほとんどなので、危険が多い。運転の上手下手に関係なく、電動走行は事実上無理だ。

“自費で”と書いたが、ホームに入居すると、個人で契約した電動車いすについては、介護保険の適用がない。
入居前だとレンタルの利用料金は、介護保険から9割の補助が受けられた。それが、入居した途端に介護保険の適用が受けられなくなった。10倍に負担増だ。理由は、施設が諸費用で介護保険の枠を使い切るので、個人で利用する枠は残っていないからだ。
どこのホームでもこれは同じという。なるほど、そうしなければ、介護職員を雇用することも出来ないだろう。
参考までに、電動車いす利用にかかる費用は、全額自費の場合、

  • 購入:一括40数万円
  • レンタル:月2万7千円 毎月メンテナンス
  • リース:1年契約月1万6千円 2年契約月1万3千円 3月毎メンテナンス

今後の生活がどうなるか分からないので、今回は1年リース契約にした。
今のところ、月2回程度の病院受診と、ごく近所のスーパーへの買い物位しか電動走行の機会がない。コロナ禍の下、経済効率は悪い!


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