【敬天塾:168】まちづくりプランナーの振り返りからその功罪を懺悔する(2023年2月)

第168回敬天塾

□主催:豊中まちづくり研究所
□日時:2023年2月21日(火)18時30分から
□会場:阪急豊中駅前 ホテルアイボリー 3階 オーキッドホール
□会費:1,000円
□テーマ:まちづくりプランナーの振り返りからその功罪を懺悔する
□講師:馬場正哲氏(地域計画建築研究所顧問)

■講演概要

仏教に“懺悔”という形があるのを、鞆の浦近くの「弥勒の里・神勝寺」で初めて知った。しかもプレハブの懺悔室というのが4・5棟配置されていた。今回はその頃からの私の仕事を振り返り、まちづくりプランナーとしての「仕事」と「時代」を通してその功罪を懺悔し、将来へのお詫びと自分への慰めとしてみたい。
何故、人のための住まいやまちづくりに“自然”との拘りが問われないのか、土地利用の純化・持家政策の功罪、核家族化から個族化へと進み歪な血縁や地縁が進行、同じ顔の駅前再開発、原発だけでない科学技術無視の負の遺産、製造物責任がなぜ問われない、なぜ専門家とは役所の役人なのか、地球環境保全が自然景観破壊、万博までメタバースばかりで人間は大丈夫かなどなど。

■講師プロフィール

地域計画建築研究所顧問兼主席研究監。松江市生まれの尼崎育ち芦屋をへて西宮に住まう団塊第3世代。関西大学工学部建築学科卒業、同年株式会社地域計画建築研究所(アルパック)入社、取締役計画部長・総務部長・副社長を経て現在。地域計画・都市計画とともにニュータウン計画、市街地再開発・都市開発、地域・産業・観光・文化振興計画、市街地・環境・景観整備計画、建築・ランドスケープ計画・設計監理を担当。
技術士、一級建築士、一級造園施工管理技士、再開発プランナー、マンション建替えアドバイザー。(一社)再開発コーディネーター協会、(公社)日本建築家協会に所属。

〈問題意識〉
まちづくりの根本は、地域(共同体)が健全に地域を統治する意識と仕組みができていることだと考えます。かつての日本には封建下ではあるが合議による地域運営が培われていたといわれる。しかし、明治維新の富国強兵による中央集権・国家高権、敗戦による復興・経済最優先から、一極集中・地方の衰退、地方分権、国際化、グローバル化などの混乱を背景に、地域の主体性が曖昧模糊となり、健全な国家の土台が揺らいでいる。
大事なことは、ネットワーク型まちづくりの仕組みを息づかせることと考え、生命体のシステム(中枢や免疫系など三つの系)をまちづくりに構築することを実践的に考えています。

■参加申し込み

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