【フォーラム:185】地域との協働を通じたまちづくり学習の展開:高野山中学校における4年間の取り組み(2024年11月)
第185回豊中まちづくりフォーラム
□主催:豊中まちづくり研究所
□日時:2024年11月27日(火)18時30分から
□会場:阪急豊中駅前 ホテルアイボリー 1階 榧の間
□会費:1,000円
□テーマ:地域との協働を通じたまちづくり学習の展開:高野山中学校における4年間の取り組み
□講師:浦井亮太郎氏(近畿大学建築学部建築学科助教/東京大学先端科学技術研究センター客員研究員)
■講演概要
私は、本年4月より大学教員として建築計画分野の研究・教育活動を行っておりますが、学生時代は、子どものまちづくり参加について研究をしておりました。今回のフォーラムでは、私が修士・博士研究として実施した和歌山県高野町における「まちづくり学習」の取り組みをご紹介致します。以下、博士研究の概要を記します。
地方地域の人口減少対策として、まちづくり学習の重要性が注目されている。この教育手法は、学習者が地域の魅力と価値を再認識し、地域づくりへの積極的に参加することを目指す。学校教育では、環境や防災など地域特有の課題へのまちづくり学習プログラムが「総合的な学習の時間」などで実施されている。その成果は教員の創造力に依存しているが、地域と協働するまちづくり学習には、生徒の関心喚起や教員のカリキュラム設計能力、教育資源の制約などの課題がある。これらに対処するには、柔軟な教育手法と関係者間の協力が必要であるため、生徒、教員、地域住民の視点を包括的に理解することが重要である。しかし、先行研究は生徒の学習効果に注目しているが、教員や地域住民の意識変化に関する研究は不足している。そこで、本研究は、まちづくり学習が生徒、教員、地域住民に与える影響を明らかにし、地域と学校の協働に基づく効果的な教育プログラムの開発を目指す。そのため、高野町立高野山中学校の「ふるさと学習」プログラムをケーススタディとして、生徒の地域認識やまちづくり参加意識の変化を分析し、教員の指導スキルや地域住民の参加意欲の変化なども評価した。
■講師プロフィール
和歌山県生まれ。近畿大学建築学部建築学科企画マネジメント専攻を卒業後、九州大学大学院人間環境学府都市共生デザイン専攻アーバンデザイン学コース修士課程、東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻博士後期課程を経て現職。博士(工学)。二級建築士。
■参加申し込み
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