【フォーラム:193】「コミュニティ・デザイン新論」を豊中で紐解く会(2025年7月)

第193回豊中まちづくりフォーラム

□主催:豊中まちづくり研究所
□日時:2025年7月29日(火)18時30分から
□会場:阪急豊中駅前 ホテルアイボリー
□会費:1,000円
□テーマ:「コミュニティ・デザイン新論」を豊中で紐解く会
□講師:山口洋典氏(立命館大学共通教育推進機構教授)

■講演概要

2024年9月、新川達郎・同志社大学名誉教授の監修により『コミュニティ・デザイン新論』が「さいはて社」から刊行されました。これは2010年から大阪ガスの「エネルギー・文化研究所」(CEL)の連携により同志社大学大学院総合政策科学研究科で2023年まで開講されてきた科目「コミュニティ・デザイン論」の内容を1冊の本にまとめたものです。本は3部・368ページという構成で、各部には3章の論考と実践現場を踏まえたコラム2編が収められています。
この本の特徴は「現代社会の困難=希望をめぐる難問に挑む!」と呼びかけられていることに象徴されています。難問とは、第1部「共生社会に向けての包摂」、第2部「平等化、むら・まちの持続/縮退」、第3部「現代的な共同性/公共性の創造」という具合に、各部のタイトルに反映されています。そしてこれらの難問を紐解いていくという過程こそ、地域の未来を拓く希望になる、という前提があります。
今回、その編者の1人として、出版から約1年が経とうするする中で、変わらぬ難問、あるいは生まれた希望、転じて新たに明らかとなった困難、それらを参加者の皆さんと語り合えればと願っています。前半は出版の経過と各章の紹介、後半は各部のタイトルに掲げた「難問」に対する皆さんの見解を互いに共有する予定です。
お読みいただいた上で参加いただければうれしいですが、もし読むよりも「聞く」ことがお手軽、という方には、複雑で高度な研究書をわかりやすく紹介することを目指している「ブック・ラウンジ・アカデミア」第83回にて、同じく編者となった川中大輔先生へのインタビュー(https://www.bookloungeacademia.com/475/)が無償で公開されていますので、ご参考ください。

■講師プロフィール

1975年生まれ、静岡県磐田市出身。2000年立命館大学大学院理工学研究科博士前期課程修了。在学中に経験した阪神・淡路大震災でのボランティア活動や地球温暖化防止京都会議(COP3)でのインターンシップを通じて、市民参画を通じた学習プロセスに関心を向ける。財団法人大学コンソーシアム京都での教育企画や研究支援に携わる中、大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程に社会人入学し、2005年3月に修了、博士の学位を受ける。その後、2006年4月よりフィールドワーク先の浄土宗寺院「應典院(おうてんいん)」での僧職と同志社大学大学院総合政策科学研究科の教員を兼職。2011年度からは立命館大学にてボランティア学習を推進すると共に災害復興支援のコーディネートにあたる。2023年より立命館大学サービスラーニングセンター長。主な専門は社会心理学、特にグループ・ダイナミックス。著書に『コミュニティ・デザイン新論』(さいはて社、共編著)や『集落〈復興〉』(大阪大学出版会、共編著)など。

■参加申し込み

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