【敬天塾:175】パブリック・パークレット(サンフランシスコ)とスーパーブロック(バルセロナ):車道を歩行者の場所にする取り組み(2023年9月)

第175回敬天塾

□主催:豊中まちづくり研究所
□日時:2023年9月26日(火)18時30分から
□会場:阪急豊中駅前 ホテルアイボリー  2階 菫(すみれ)の間
□会費:1,000円
□テーマ:パブリック・パークレット(サンフランシスコ)とスーパーブロック(バルセロナ):車道を歩行者の場所にする取り組み
□講師:田中康裕(合同会社Ibasho Japan代表、千里ニュータウン研究・情報センター事務局長)

■講演概要

近年、車道の一部を歩行者の場所として活用することで、歩行者の滞留、賑わいの創出を実現するための取り組みが行われています。パークレットはそのための1つの方法。パークレットは、日本でも設置されていますが、アメリカのサンフランシスコが発祥で、サンフランシスコでは「パブリック・パークレット」として設置されてきました。前半では、「パブリック」の名を冠したパークレットがどのような目的で、どのように設置されてきたのかを紹介したいと思います。
後半では、スペインのバルセロナにおけるスーパーブロックと呼ばれるプロジェクトを紹介します。複数の街区をスーパーブロックと見立て、車がスーパーブロック内部の街路に侵入することを制限するというプロジェクトで、現在、バルセロナではスーパーブロックによって都市を大規模に改造する取り組みが進められています。
パブリック・パークレットとスーパーブロックを通して、都市を歩行者のための場所にすることについて話題提供したいと考えています。

■講師プロフィール

2007年、大阪大学大学院工学研究科・博士後期課程修了、博士(工学)。大阪大学大学院工学研究科・特任研究員(2007〜2008年)、清水建設技術研究所・研究員(2008年~2013年)を経て、2013年から岩手県大船渡市の「居場所ハウス」の運営・研究に参加。2023年から合同会社Ibasho Japan代表。千里ニュータウンでは、現在でも千里ニュータウン研究・情報センター(ディスカバー千里)の活動に参加。

〈著書・共著〉田中康裕『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)、田中康裕『まちの居場所、施設ではなく。:どうつくられ、運営、継承されるか』(水曜社, 2019年)、日本建築学会編『まちの居場所:ささえる/まもる/そだてる/つなぐ』(鹿島出版会, 2019年)、ダチケンゼミ編『足立孝先生生誕百周年記念論文集:人間・環境系からみる建築計画研究』(デザインエッグ社, 2019年)、高橋鷹志・長澤泰・西村伸也編『環境とデザイン(シリーズ〈人間と建築〉3)』(朝倉書店, 2008年)など。

■参加申し込み

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