【フォーラム:188】歴史家になれなかった爺の戯言(2025年2月)

第188回豊中まちづくりフォーラム

□主催:豊中まちづくり研究所
□日時:2025年2月25日(火)18時30分から
□会場:阪急豊中駅前 ホテルアイボリー  2階 菫の間
□会費:1,000円
□テーマ:歴史家になれなかった爺の戯言
□講師:石原武政氏(大阪市立大学名誉教授)

■講演概要

皆さんに聞いてもらえるようなネタはもうありません。よくこれまでもったものだと思います。本当にもうありません。そう言う私に、芦田さんが私の書いた固い目のエッセイが面白いから、それを話せと迫ります。根負けしてとうとうお話しすることになりました。そのエッセイは2022年に書いた「歴史研究の社会性―なぜ自らを歴史家と呼ばないのか―」というものです。変な話ですが、お付き合いください。
私は歴史が好きです。一般的な歴史だけではなく、研究面でも歴史的な分析を好んで(?)やってきました。歴史と言っても、明治以降の近現代史ですが・・・。でも、実をいうと、「歴史研究」の方法をまじめに学んだことはありません。そんな後ろめたさもさることながら、「その研究が何の役に立つのか?」という質問にどう答えたらいいのか、わからないのです。別に知らなくても大したことはないし、知ったからと言って何がどう変わるものでもない。そう居直ってしまえば、ずいぶん楽になります。それでも、歴史は好きでした。
今回は私の歴史との出会いをお話ししたいと思います。歴史を学ぶことによって誰かと分かり合える、それが嬉しかつたのかもしれません。その中で、若き日に私を悩ませた「歴史における必然性」についてもお話しできればと思います。あまり期待せずに、気楽にお聞きいただけたら幸いです。

■講師プロフィール

神⼾⼤学経営学研究科博⼠課程を経て⼤阪市⽴⼤学商学部助⼿、講師、助教授を経て1984年教授就任。2006年⼤阪市⽴⼤学名誉教授。その後、関⻄学院⼤学商学部教授、流通科学⼤学教授を歴任。商学博⼠。1980年代後半頃から地域商業問題への関⼼を強め、現場と理論の橋渡しを⽬指す傍ら、中⼩企業政策審議会委員等、各種の審議会・委員会等に参加。1997年から2009年まで、中⼩企業政策審議会商業部会⻑、2006年から2011年まで、経済産業研究所・通商産業政策史編集委員会委員を務める。

〈主な著書〉『街づくりのマーケティング』『まちづくりの中の⼩売業』『商業組織の内部編成』『商業・まちづくりネットワーク』『⼩売業の外部性とまちづくり』『まちづくりを学ぶ』『シリーズ流通体系(全5巻)』『通商産業政策史1980〜2000第4巻商務流通政策』『商業・まちづくり⼝辞苑』『⼩売業起点のまちづくり』(共著)

■参加申し込み

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