【フォーラム:162】新型コロナの流行と鉄道会社の沿線のまちづくり(2022年12月)
第162回豊中まちづくりフォーラム
□主催:豊中まちづくり研究所
□日時:2022年12月6日(火)18時30分から
□会場:阪急豊中駅前 ホテルアイボリー 3階 オーキッドホール
□会費:1,000円
□テーマ:新型コロナの流行と鉄道会社の沿線のまちづくり
□講師:坂田清三氏(まちづくりプランナー)
■講演概要
新型コロナの流行により大手私鉄の各社グループは、鉄道だけではなく百貨店、ホテル、観光、旅行などすべての事業分野で大きな影響を受け、厳しい経営状況にある。
大手私鉄は戦前から郊外、都心のまちづくりに大きな役割を果たしてきた。昨年8月に出版した「鉄道と郊外」(角野幸博編著、鹿島出版会)では補論として「大手私鉄の東西比較」を執筆した。大手私鉄と言っても各社グループの特徴は様々であり、地下鉄への相互乗り入れや都心開発などでは東西では大きな違いがある。また、鉄道会社グループの経営戦略は長年、小林一三モデルと言われてきたが、少子高齢化、人口減少でその考え方も変わってきており、その取り組みにも東西で異なる面が見られる。
出版時点では新型コロナの流行の影響や各社グループの対応について十分に記述することができなかった。各社グループは乗降客数の大幅な減少やテレワークの普及によるライフスタイルの変化などを踏まえ、事業を大きく再編するとともに新たな取り組みも進めようとしている。新型コロナは日常を取り戻しつつあるが、ウクライナなど世界情勢の緊迫化、円安、物価上昇と先行きは見通せない。今後、高齢化、人口減少がさらに本格的に進み「縮退の時代」を迎える。各社グループは新たな経営モデルへの転換が求められている。駅周辺のまちづくりが重視されようとしているが、沿線のまちづくりには多くの課題がある。宝塚を事例に具体的に問題を提起したい。
■講師プロフィール
1952年兵庫県神戸市生まれ、東京大学都市工学科大学院修士課程修了。(株)三菱総合研究所を経て1989年から2012年まで阪急電鉄(株)、2018年まで公益財団法人都市活力研究所。鉄道会社の立場から沿線のまちづくりについて研究。
■参加申し込み
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