【海外まち事情:45】黄鶴楼から見る長江は三国志の舞台(2017年5月)
写真の手前に鯱みたいなのがあるでしょ、ここは黄鶴楼の最上階で、向うは長江。李白が詠んだ詩のように、この日も春霞がかかってたよ。武漢は三国志の聖地なのだ。ここは呉の孫権が蜀の劉備を見張るために楼閣を建設したのが始まり。赤壁も三顧の礼の舞台もこの近く。黄鶴楼の名前は、酒飲みの仙人に毎日酒を振舞っていたら、仙人が黄色い鶴を蜜柑で描いた。それが舞い始めて飲み屋は大繁盛。仙人はその黄色い鶴に乗って飛んで行ったんだって。向こうに見える橋は武昌と漢陽を結ぶ武漢長江大橋だ。悠久の歴史と近代が交錯する黄鶴楼。土建屋純に酒を奢ってくれたら、いつでも鶴の絵くらい描いてあげますよ。
黄鶴楼から武漢長江大橋
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