【フォーラム:173】夜間中学から考える日本社会のマイノリティと教育課題(2023年11月)

第173回豊中まちづくりフォーラム

□主催:豊中まちづくり研究所
□日時:2023年11月28日(火)18時30分から
□会場:阪急豊中駅前 ホテルアイボリー 1階 榧の間
□会費:1,000円
□テーマ:夜間中学から考える日本社会のマイノリティと教育課題
□講師:江口怜氏(摂南大学現代社会学部講師)

■講演概要

皆さんは、夜間中学をご存じでしょうか。
もともとは、戦後の教育改革の中で、中学校までが義務化された際に、昼間労働や子守などの事情で学校に通うことができない子どもを対象に草の根で生まれた夜間中学は、1970年代頃から、10代後半から80代までの多様な義務教育未修了者が学ぶ学校に変化しながら、存続してきました。
大阪府下では1960年代末から開設が進み、豊中市立第四中学校にも夜間中学が設置され、今も存続しています。
そこには、在日コリアン、中国残留日本人とその家族、難民、ニューカマーの外国人、不登校・ひきこもり経験者など、多様な日本社会のマイノリティが学び、夜間中学は「社会を映す鏡」とも言われてきました。
2016年に夜間中学に法的根拠を与える教育機会確保法が公布され、現在は全国的に夜間中学の新設・拡充が進められています。
当日は、森康行監督制作のドキュメンタリー映画『こんばんはⅡ』(約40分)の視聴も挟みながら、夜間中学の歴史と現在を解説し、そこから日本社会のマイノリティが抱える教育問題について議論できればと思います。

■講師プロフィール

奈良県出身。神戸大学発達科学部卒業、東京大学大学院教育学研究科博士課程修了(教育学博士)。東北大学高度教養教育・学生支援機構、和歌山信愛大学教育学部を経て現職。著書に『戦後日本の夜間中学』(東京大学出版会、2022年)などがある。

■参加申し込み

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