【フォーラム:7】2010年子午線発・宇宙の旅:明石に子午線が通過する意義・歴史を語る(2008年9月)

第7回アイボリー・フォーラム

□日時:2008年9月11日(木)18時30分から
□会場:ホテルアイボリー 茜の間
□テーマ:2010年子午線発・宇宙の旅:明石に子午線が通過する意義・歴史を語る
□講師:井上毅氏(明石市立天文科学館学芸員)

■講演概要

1910年(明治43年、毎面有馬電気軌道阪急電車の前身が開通した年)、明石に初めての日本標準時の子午線標識が建てられる。提案したのは明石の校長先生たち。明石に子午線が通過することの意義を多くの人に知らせたいとの教育者達の熱い想いがあった。その後、より正確な子午線の位置を決定するために2度の天体観測が行われ、1960年には明石市立天文科学館が開館し、“時と宇宙の博物館”として多くの人々に親しまれてきた。1995年の阪神路大震災では時計が止まる様子が全国に報じられ、3年後に再開し、多くの方が震災復興のシンボルとして歓迎した。2010年は子午線標識が建設されて100年、天文科学館が開館50年という年。今では南北の12市に子午線標識が作られている。先人の想いを後世に伝えるということの意味を考えたい。
また中秋の名月にちなみ、月や星、宇宙に関する話も紹介する予定。